マンション大規模修繕の現場から(鉄骨製品検査)

建築士の仕事は図面を書くだけではありません。現地調査から始まり、基本設計・実施設計を経て施工が決まると、お客様の代理人として現場監理を行い工事を進行させます。
調査・設計・監理の3つが基本業務ですが、その中には様々な業務が含まれており、その内容は多岐にわたります。

今回は工事監理業務のうちのひとつである「製品検査」についてご紹介🧐
長野県の鐵工所に赴き、マンションの耐震改修工事に使われる鉄骨ブレースの製品検査です。

スタッド溶接の曲げ検査

曲がってるけど…施工不良ではありません!

鉄骨ブレースは開口部等に設置される補強部材ですが、建物本体とつなぎ合わせるために「スタッド」という大きな釘のような部材が使われます。スタッドは鉄骨に溶接された状態で現場に搬入します。この溶接に不具合がないかどうか確認するのが、スタッド溶接の曲げ検査です。

せっかく丁寧に溶接されたスタッドですが、ハンマーで叩いて所定の傾きになるまで曲げます😲「割れはないですか?」「破損していませんか?」

スタッド溶接の曲げ検査鉄骨ブレース

こうして製品検査に合格した部材が施工現場に搬入されます😄